rainy day-きみとの出逢い
「わ、よかったーっ」
そう呟きながらその傘に手を伸ばす。
そして傘の柄を掴もうとしたら…。
スカッ。
何故か傘は掴めず、無くなっていた。
「え、は!?」
「ラストじゃん、アツシ!」
「マジ助かるわー」
「ちょっと!」
あたしが取ろうとしていた傘を持っていたのは、近くの○○高校の男子だった。
「誰、コイツ」
「アツシ、知り合いか?」
「さあ?」
「その傘よ。その傘は、あたしが買おうとしてたの!渡しなさいよ」
.