あずゆづ。2
***

そのあと、洗い物を手伝って二人で宿題をして。

ソファに座ってテレビを見ていたときに、ふとゆづくんが口を開いた。


「……風呂、どうする」

「え」


どっきんと大きく胸が鳴って。

立ち上がったゆづくんをみた。


「あ、あ、ゆづくん!!先に!!どうぞ!!」

「…おー」


ゆづくんは首を傾げてボキッと鳴らしながら、

お風呂場に向かった。


ああそうか考えてみたら私が一人ここに泊まることで

今まで一人分払ってた光熱費が二人分になるのか。


えーっと、光熱費ってどれくらいかかるんだろう?


「……………………」


私はぎゅっと拳を握りしめて

ゆづくんのいるお風呂場へ向かった。



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