あずゆづ。2

そんなことを、考えていたものだから。

きゅうん、と、胸が締め付けられて

無性に隣にいる彼が愛しくなった。


「ゆづくん、ゆづくん」


私は足を止めてゆづくんのワイシャツを引っ張る。


「あ?」

「ちゅー」


私は、キスをせがむように唇をゆづくんに突き出した。


「ばーか」

「ふがっ」


しかし、ゆづくんの大きな手に鼻をぐいっとつままれて終わった。


「なんで!カノジョが可愛くおねだりしてるのに!!」

「寝言は寝て言え。きしょいの間違いだろ」

「ヒドイ…!!!」


やっぱり、一筋縄では激甘ゆづくんは拝めないと。

そういうことですな!?

ゆづくん!!



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