あずゆづ。2
「……寝るぞ」
「……っ」
『寝る』というワードにびくりと反応した。
何度見てもベッドは一つしかないし
ま、まさか一緒に寝る!?
そんなの私耐えられない!!
「…俺はここで寝るから」
お前あっち行け、と、ベッドを指差すゆづくん。
「…え……」
途端に、寂しくなったのは気のせいなんかじゃなくて。
「い、一緒に寝ないのデスか…?」
「……はああ」
またため息つかれた。
さっきまでの激甘ゆづくんはどこかに行ってしまったのね……。