あずゆづ。2
「え、へへ…」
なんだか恥ずかしくなって視線を落としたとき。
「っ?」
ゆづくんの肩が、とんっと私の肩に当てられる。
あ、あ、朝からこんなところでキス!?
ぎょっとしてゆづくんを見れば。
「…?」
ゆづくんの視線が、一瞬後方へ向けられたのを私は見逃さなかった。
「ゆづくん…?」
「…ボーッとしてんじゃねえ」
「え?」
そう言うと、ゆづくんはまた、前を向いて歩き出した。
私はゆづくんが見ていた後ろを見ようと振り返ろう足を止めたとき。
「っ」
ゆづくんに肩を抱かれ、無理矢理前を向かせられた。