あずゆづ。2

しかしそんなゆづくの様子を見ても、

その人は緩い笑顔を絶やすことはなかった。


「考え直してくれた?私と付き合う気になった?」

「ちょ……」


な、なに考えてるの!?

ねえゆづくん!?

そんなことないよね!?ね!?


必死にゆづくんを見るも、ゆづくんの表情はぴくりとも動かない。


「……梓を撮ってんの、てめえだろ」

「……え!?」


ゆづくん!?

何言ってるの!?


唐突なゆづくんの言葉に、女の人はにたあっと笑みを浮かべる。


「あ・た・り ♡」

「!!?」


ぞわっと、足下からなにかが駆け巡る嫌な感覚に襲われた。



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