あずゆづ。2
***

「なんで学習ってもんをしねえんだテメェは!!!」


ゆづくんの怒号が響いたのは、屋上。


あの後手を引かれて教室に向かうのかと思いきや

「決まってんだろ」と言われてここに着いた。


「ご、ごめんなさいい~……」


きゅうっと目をつぶって、できるだけ体を小さくして謝った。


「だって気づいたら私の口が勝手に……」

「……ったく…」


呆れたように、ゆづくんは自分の携帯を取り出した。


「これで警察に突き出してやろうと思ったのによ」

「?」


『二人、一緒に住み始めたんでしょ?』


「!!」


突然、あの猫なで声がゆづくんの携帯から聞こえてきた。



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