あずゆづ。2
ゆづくんの、私の手を握っていた手にぎゅうっと力が入った
あーやばいまた怒られるって思った時。
「……みたいじゃねーよ」
「……え……?」
足を止めて。
口元を隠して。
「……なるんだよ、アホ」
「~…っ!?!?」
え!?
…えええっ!?
「ゆ、ゆゆゆゆづくん!?今のはもしかしてその…っ」
「るっせえ!」
「ぷぷプロポー「黙れ!!!」
行くぞ!!!
そう言って私の手をぐっと引っ張って
再び歩き出した。
少し前を歩いているせいで顔は見えないけれど。
私の手から伝わる熱は、さっきよりも高まっていた。