あずゆづ。2

そのあと「ジュースほしい」という私のわがままで、

ゆづくんとスーパーに寄った。


「ましゅまろ……」


ふらりとマシュマロを手に取る私の首根っこをゆづくんがつかむ。


「てめえは何のためにここに来たんだ?あ?」

「う」

「息をするようにマシュマロ持つな」

「うう……」


私は大人しくマシュマロを棚に戻した。

マシュマロは私の大好物なのに。


ゆづくんはマシュマロの美味しさを知らないんだ。


「おら、さっさとほしい飲み物もってこいアホ」

「ゆづくんの鬼~…」

「だいたいこんなまっずいもんよく食えるな」

「…鬼~…」


半泣きで、ジュースをかごに入れた私でした。


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