あずゆづ。2

「あの、私ずっと優樹くんのこと気になってて!」

「!?」

「私も!!」

「!!?」

「もしよかったら、友達からでいいので…連絡先交換してもらえませんか!?」

「!!!?」


その子たちが勇気を出して言ってるのはわかる。

それは同じ女子として褒め称えよう。

けど、その人…私の………。


改めて見れば、みんなかわいい子たちばっかりだった。

いつも、話しかけられると怒鳴るゆづくんが

今回はまったく怒鳴らない。

それは、この子たちの美貌にやられたせいなのか!?


そう思うと、なんだかむかっとして。


私には、化粧似合わないとか言ったくせに。

ぶすとか平気で言うくせに。


…その子たちには、言わないんだな。




拗ねたように、下を向いた。



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