あずゆづ。2
どうか起きませんようにとドキドキしながらその背中を見つめる。
「………」
しかし、変わらず寝息を立てるゆづくんに、少しほっとした。
何かかけるものでも取ってこようと
立ち上がろうとしたとき。
「―――アホ」
「!!?」
ぐっと手をつかまれ、引き寄せられる。
「…っ」
ゆづくんの顔が、目の前にあった。
心なしかそのほっぺは、少し赤くなっていた。
「お、起きて……!!?」
「てめーが起こしたんだろ」
「う」
眠りを妨げてごめんなさい。
そう言おうとして口を開いたとき。