あずゆづ。2

「……っ」


ふいに重ねられた、ゆづくんの唇。

やっぱり寒かったみたいで、ちょっとだけ冷たかった。


「…あのな」

「え?」


唇が離れると、口角を上げて笑うゆづくんの表情がはっきりと見えた。


「ブチ犯す」

「ハイ?」


待って。

日本語?


「ねえゆづくん、いつから英語なんてしゃべれるようになったの?」


ぱくぱくと口を開けていると。


「ぅひゃあっ!?」


そのままお姫様だっこでベッドまで連れて行かれる。

ドサッと音をたてて、あっという間にゆづくんが私の上に覆い被さった。



< 144 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop