あずゆづ。2

わああ、近くで見ると目の色もゆづくんと同じだ!

私がお姉さんの話そっちのけでお姉さんに見惚れていると。


「いいから早く着替えろよアホ」


ロッカーからメイド服を取り出したゆづくんが

私に向かってぼさっと投げてくる。


見事なまでにそれを頭からかぶった私は、

手で遮られたそれをどける。


「は、はい!!!」


ゆづくんに向かって返事をすれば。


「ん、今日からよろしくね、あずちゃん」


親指を立ててウィンクをしたゆづくんのお姉さんに

ズギュンとハートを射貫かれたのは

言うまでもない。




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