あずゆづ。2
***

「お~、似合う似合う!」


メイド服に着替えた私を、お姉さんは拍手で迎えてくれた。

す、スカートひらひらでだし、うさ耳恥ずかしい……。


「こりゃあゆづが発情するのもうなずけるね」

「ほええっ!?」


ふむふむとなめるように見てくるお姉さんに

私は思わず声をあげた。


「さてそろそろゆづも着替えたころかな」

「……」


お姉さんの視線の先を追えば、もう一つの更衣室が。

そこで、ゆづくんも着替えをしている。

着替え終わった頃に、お姉さんがゆづくんにお化粧をしてるんだそう。


「ちょっくら行ってくるわ!」


ぶいっとピースサインをして、

ノックもせずにゆづくんのいる更衣室に入って行くお姉さん。


ゆづくんの怒号は程なくしてお店に響いた。



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