あずゆづ。2

初めてなんだし最初はお手本くらい見せてくれたって…

しゅんと肩を落とし、女子高生の元へ向かう。


「い、いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか…!?」


緊張で少し力んだのは多めに見てねゆづくん。


「あ、『ふわふわ白うさぎの贈り物』2つでお願いします」


そういえば初めてこの喫茶店に来たときは

ゆうちゃんと二人だったな。

ゆうちゃん、オススメって言ってたけど

やっぱり人気あるんだなこのメニュー…。


「かしこまりました」


にこりと笑って軽く頭を下げ、ゆづくんの元へ戻る。


「注文とってきたよ!私、できた!!天才!?」


ぴょこぴょこと跳ねて見せる私を、ゆづくんはため息交じりに笑った。


「バカと天才は紙一重っつーしな」

「ちょっと!!!」


なんか私。

このバイト楽しいかも!!


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