あずゆづ。2
***

「あずちゃん、一週間お疲れ!」


一週間後の今日、お姉さんから激励を受けぺこぺこと頭を下げる。


「これ、一週間分のお給料ね!お母さん、喜んでくれるといいね」


にこりと優しく笑って、私に茶封筒を渡してくれたお姉さん。

私は震える両手でそれを受け取る。


初めて、自分の力で稼いだお金。


なんだかすごく重みがあった。


「半分以上は俺のおかげなの忘れんなよクソが」


その様子を見ていたゆづくんが、舌打ちをしながらそう言うから。


「うん!!ありがとうゆづくん」


笑顔で答えたのになぜか目を逸らされる。

でも、そのほっぺが赤くなってるのに気づいて、

あー照れてるんだなって、おかしくなった。


「お姉さん、こんな私の面倒見てくれて本当にありがとうございました!!」


再度、お姉さんに向かって深く頭を下げると。



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