あずゆづ。2

ゆづくんはその笑顔のまま、私のほっぺたを両手で軽くつまんで

さらにぎゅむむっと引っ張り始めた。

いたい。


「ゆゆく…いひゃい」

「っせーな俺は今怒ってんだよ」


なんで怒ってるの~!!

ってかいっつも怒ってるじゃん!!泣


心の中で大抗議していたとき。


はっとしたようにゆづくんは目を見開いた。


「…一体何を食えばこんなやっこくなるんだ…!?」


まるで戦慄でもしたかのような表情で、そう言った。

…失礼な。


私は負けじとゆづくんの両ほっぺを、同じようにつまんで外側に引っ張る。


「ゆづくんのほっぺただってなかなかじゃない!!!!」

「うっへーさわんな!!」

「にゃにおう!!」



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