あずゆづ。2
「……っ」
心臓がどきどきして、苦しくて。
息をするのもままならなくて。
けど、今こうして繋がれた手は離したくなくて。
あー私、ゆづくんのこと好きなんだなって
改めて感じた瞬間だった。
「……ところで、ゆづくん」
「あ?」
「どこいくの?もうすぐHR始まるよ???」
校庭の木の下かな?
とか思っていたけど…
このルートはおそらくちがう。
私の問に、ゆづくんはにやりと笑って答えた。
「決まってんだろ」
…やっぱり、決まってるのか…。