あずゆづ。2

しばらくの沈黙のあと。


私の髪の毛を軽く引っ張って自分の方へ引き寄せてきた。


この雰囲気で、この後どうなるかなんて

さすがの私でも予想がついて。


そっと目を閉じると、それに答えるようにゆづくんの唇が重ねられた。


いつも仏頂面で

口を開けば毒舌ばっかりで


けど、キスだけはいつも優しくて。


「……っ!?」


やさ……しく……


「……っ!?」


―――ない!?



< 31 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop