あずゆづ。2

「あず」

「？」


上から私の名前を呼ぶ聞き慣れた声が降ってきて

私は顔を上げた。


「優樹くんは？一緒じゃなかったの？」

「ひより」


ねえ聞いてよゆづくんってばねひどいんだよ私の気持ちなんて全然知らないくせになんでこんなに振り回されないかんの～…！！


と、言いたいところだったけど。

さすがにゆうちゃんの前でゆづくんとのことを相談するわけにもいかず


喉まで出かけた言葉を必死に飲み込んだ。


「ゆづ、サボり？」


そんな私たちの元へやってきたのは岡本君。

岡本君は持っているスマホの画面をそっと私に見せてくる。


「？」

「超レアショット」

「……！！！！」


そこに写っていたのは。