あずゆづ。2
なんか今、どんな顔してゆづくんを見たらいいの!?
ねえひより教えて!!
っていうジェスチャーをしたはずが。
「や、まだ朝だけど?」
何を勘違いしたのかそんなことを返された私はうなだれる。
「おい」
「ハイ」
ふと顔を上げれば、少し困ったように顔を歪ませたゆづくんが私を見ていた。
「こいつの連絡先交換したりしてねえだろうな」
「へ」
唐突すぎる質問に、私はすぐに答えられなかった。
「ぶはっ、なに妬いてんだよ余裕ねえな!!」
「あ!?うっせえあるわ!!!」
岡本君の胸ぐらをつかんでこれでもかというくらいに大きな声を出すから。
あー、やきもち妬いてくれてるんだって、ちょっと思った。