あずゆづ。2
***

避けられてるんじゃないかっていう疑心が


だんだんと確信に変わりつつありました。


だっていつも一緒だった昼休みも


「来んな」


だし


授業中目が合っても

すぐに逸らされるし


放課後になったら


「ついて来んな」


だし。


「……はあああ…」

「あず、幸せ逃げるよ?」


放課後の帰り道、ひよりが隣で苦笑いを浮かべている。


「だってゆづくんに、避けられてるとしか思えないんだもん」


きゅううっと顔を歪めれば、隣から呆れたようなため息が聞こえた。


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