あずゆづ。2
なんで私がこんなに振り回されなきゃいけないの?
「あ~…考えたらなんかイライラしてきた」
「え」
わなわなと拳を握りしめる。
「こうなったら私だってゆづくんのこと避けてやる!!!」
「いやあ、やめておいた方がいいんじゃない?」
「やだ!私の気持ち、思い知らせてやるんだ!!」
ひより、私は今、やる気に満ちあふれてるよ!!
そう言って、夕陽に向かってうおおおっと叫んだ。
「『ゆづくんなんてもう知らない!!』って言ってやる!!!」
そんなひよりはただ困ったように見つめていたのだった。
私は家に帰ってから、
その台詞を何度も何度も練習して、
倒れるようにして眠りについた。