あずゆづ。2
「……」
どうしよう、なんて言おう。
『ゆづくんなんてもう知らない!!』
言う!?
今ここで言ってしまう!?
タイミングを見計らっていたときだった。
「はよ」
「!?!?」
な
な
なにその笑顔!!!
いつも以上に天使なゆづくんに、ずきゅんと心臓を射貫かれた私の顔は完全に緩んでいた。
「…おはようゆづくんっ!!!」
たまらず飛びついて、ぎゅうっと力一杯抱きしめた。
「んだよ触んな!!」
「やだ!!」
ああそうだ。
私がこの人を避けるなんてこと
できるはずなかったんだ。