あずゆづ。2

「ヒドイ……」


うるうると涙を溜めてゆづくんを見る。

そんな私を見たゆづくんは、一つ小さなため息をついた。


「……アホ」

「え」


そっと耳元に顔を近づけてぽつりと呟いた。


「っとに……人の気も知らねーで」

「?」


ど、どういう意味デスカ???

意味がわからず頭の上ではてなマークを浮かべ続ける私を見て


「…わかれよ、バカ」

「っ」


そのまま肩に頭を置いて切なそうに呟いた。


「マジ、いつかブチ犯す」

「へ!?」


え、何今の何語!!?


「いいから早よ着ろ、クソが」


ゆづくんは何事もなかったようにくるりと踵を返して、岡本君たちの方へ行ってしまった。


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