あずゆづ。2

「あれ、あずそのジャージ…?」


戻ってきたひよりが私をみて首を傾げた。


「ゆづくんが貸してくれたの~!!!」


自分で自分を抱きしめるようにきゅっと腰回りに腕をまわして体をくねらせる。

フーッ、フーツと鼻息が自然と荒くなった。


「あ~」


そんな私をみて何かを察したひよりが、

ぽんっと手を合わせた。


「や、私さっきあずに水かけたじゃん?」

「? うん」

「それでさ、あずの下着透けてたんだよね~」

「!?」


な、な、な


「だから悪いと思って私のジャージ持ってきたんだけど、余計なお世話だったかあ」


そう言ってはははと笑ってみせるひより。




下着が透けてたなんて。

しかもそれをゆづくんに見られてたなんて。


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