あずゆづ。2
「うう…」
なんかすごく恥ずかしくなって
でも不思議なほどうれしくて。
どうしようもないくらい好きすぎて
苦しくなった。
「……」
『人の気も知らねーで』
そう、切なそうに呟いたゆづくんを思い出して
私はこのことかとやっと合点がいった。
だから余計に恥ずかしくなった。
「…も~………」
だいすきだよ!!!!!
その気持ちを込めて、
向こう側で岡本君と一緒にせっせと掃除をしているゆづくんに
バチンバチンとウインクを何度も繰り返して送った。