あずゆづ。2

「……ま、あれだ」

「え」


すると、背中越しにゆづくんが口を開いた。


「たまには、そーいう髪もアリだな」

「!!」


髪!!

褒められた!!


「ゆ、ゆづくん…っ」


私はふるふると震えながらゆづくんの名前を呼んだ。


「あ?」


ぶっきらぼうに、私を振り返ったゆづくん。

その瞬間、私はゆづくんに抱きついた。


「…だいすきっ!!」

「うおっ!?」


そう。

彼、荒 優樹(ゆづき)くんは


私の自慢の彼氏です。



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