あずゆづ。2
「そ、れ…って……?」
少し体を離して、ゆづくんはコツンと額をくっつけてきた。
その瞳は赤く、まるで燃えているみたいで。
相変わらず、吸い込まれてしまいそうなおかしな感覚に襲われた。
「……アホ」
…そうは言うけれど。
少し困ったような顔は、いつも余裕たっぷりのゆづくんとは正反対だった。
「……ゆづくん、」
「言え」
「え?」
「いつもみたいに、俺のこと好きって…言えよ」
「……ッ」
だめだ、これ。
鼻血はしばらく止まんないや。