あずゆづ。2

「好き」

「足んねぇ」

「好き好き大好き」

「…足んねー」

「好き好き好き好き好」




最後まで言い終わる前に

ゆづくんの唇でそれは遮られた。


「ゆづくん、まだ鼻血止まってな…」

「関係ねえ」

「ん、」


離れた瞬間、またすぐに角度を変えて重ねられる。

私はあらがうことなく、ゆづくんに身を委ねていた。


だいすきなゆづくん。


…だいすき。


そう思って目を閉じていたら。


「…」


そっと、唇が離れていってしまった。



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