あずゆづ。2
また重ねられると思ってずっと目を閉じていたものの。
「んだよ」
機嫌の悪そうなゆづくんの声でそっと目を開ける。
「お前、怖くねーのかよ」
「……?」
怖い??
「さっき言ったこともう忘れたんか」
さっき、言われたこととは?
『マジ、いつかブチ犯す』
…この言葉だろうか。
「…怖くないよ」
「あ?」
きゅっと、ゆづくんの体育着をつかむ。
「だって私、ゆづくんだいすきだもん」
「…っだから」
「お?」