あずゆづ。2
ゆづくんが急に、抱きついてきた。
そのままベッドに背中から倒れる私。
ゆづくんの顔は、私のお腹周りに埋められ
そのたくましい腕は腰にぎゅっと巻き付けられている。
お?
おお?
何この状況!?
「なんで平気なんだよ…っ」
その声は、切なげに保健室に響いた。
「…ゆづくん……?」
なんだろう。
今日のゆづくんは、変だ。
いつもあんなに余裕で、意地悪なのに。
今のゆづくんは、触ったら簡単に壊れてしまいそうにもろく見えて。
「……」
そっと、頭を撫でた。