あずゆづ。2
「ねえさみしいよ、たまには一緒に帰りたいよ」
私もゆづくんとカラオケ行きたい。
写メも撮りたい。
クレープ食べたい。
アイス食べたい。
一緒にいたい。
しかしゆづくんは、私の問いかけにただ固まっているだけだった。
「…俺にだって用事の一つや二つ、あるわ」
そう言いながら状態を起こし、ゆっくり私から離れて背中を向けた。
「いつになったら用事終わるの?」
「知らねえ」
「……今日は、一緒に帰れる…?」
「…………」
振り返ったゆづくんの瞳は、寂しそうに光っていた。