あずゆづ。2

ガラスの向こうにあるたくさんのアイスを見つめている私の後ろから


ふわりと覆い被さるようにゆづくんの胸板が背中に密着した。


そして、ゆづくんの大きな手が私のお腹にそっと触れる。


「……1500グラム増ってとこか…」

「グラム単位!!?」


ひいいっと悲鳴を上げると、

ゆづくんはにやっと意地悪く口角を上げる。


「当たりか」

「うるさいよ!!」


前言撤回!!!

怒ったよ!!

私は!!


くるりと踵を返してずかずかと歩き出す私。


「食わねーのかよ」


後ろからゆづくんに声をかけられるけど、知らないもん!!

無視して歩き続けていると。

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