あずゆづ。2

「じゃあ俺だけもらうか、えーと」

「!!!」



私はバッとゆづくんの元へ戻る。


「ゆ、ゆづくんだけずるい!!」


腕をつかんでゆづくんを見上げれば。


「バーカ」


こつんと、額に軽く拳を当てられた。


「う…」


なんでそんなに、私をドキドキさせるんだ。


「いーから早よ選べアホ」

「は、ハイ…」


結局私はいつまで経っても、


ゆづくんの手のひらの上で転がされてるんだ。



< 96 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop