あずゆづ。2
***

「ついたっ!ゆづくんち!!」


住人のゆづくんより先にはしゃいで中に上がる私。


「おいあんまはしゃぐな」

「あ、ハイ…」


えへへと笑ってごまかすも、テンションは相変わらず上がったままだ。


「ゆづくん!!何する!?さっそく料理!?私何する!?」


袋から野菜を取り出しているゆづくんに向かって

腕まくりをして声をかけると。


「………」

「……?」


じっと見つめてくるゆづくんに、私は思わず固まって。


「ゆ、ゆづ…ん、」


ちゅっと、リップ音とともに唇を重ねられた。


「……お前、少し黙れ」

「………ハイ」


かああっと赤く染まる顔を手で押さえ、大人しくソファに腰掛けようとした。



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