いじめっ子には愛の鉄槌を
予想以上にまずいこの状況。
淳太君は何かにつけてあたしの反応を嘲笑って楽しんでいる。
やっぱり家に帰ろう。
斗真にどれだけ笑われても、淳太君に馬鹿にされるよりはマシだ。
そう思って自宅に電話をかけるが……呼び出し音が鳴るだけで、誰も出ない。
その他、お父さんやお母さん、挙げ句の果てに斗真の携帯にまで電話をしたが、まるであたしを陥れるかのように誰も出なくて。
絶望に打ちひしがれたあたしは、淳太君がいない静かなリビングでがくんとうな垂れていた。
あたしはこのまま淳太君とここに住むのだろうか。
淳太君と同居生活なんて出来るのだろうか。
考えただけで不安で、涙が滲んでくるのだった。