いじめっ子には愛の鉄槌を






このまま時間が止まってしまえばいいと思った。

世界が淳太君とあたしだけになればいいと思った。

だけど、そんな魔法が起こるはずもなく、淳太君は立ち上がりネクタイを締める。

手慣れたその姿に胸を焦がしながらも、あたしの心は悲鳴を上げていた。

淳太君と過ごせるのも、あと数日。




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