いじめっ子には愛の鉄槌を





淳太君は手荷物検査を済ませ、ゲートの向こうに歩いていく。

その背中がどんどん小さくなって……胸がズキズキ痛んだ。

行かないでと叫びたくなる。

その気持ちをぐっとこらえ、大好きな淳太君の後ろ姿をずっと見ていた。






淳太君はどんどん小さくなり……

消える直前、こっちを振り返る。

もう遠くてその顔なんて見えないが、笑っているような気がした。

だからあたしも笑顔で大きく手を振った。






淳太君、三年間頑張ってね。

あたしは何も出来ないけど、日本から応援しているから。

そして、帰国の日を楽しみに待っている。


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