いじめっ子には愛の鉄槌を
空港から出ると、真っ青に澄んだ空が視界に飛び込んでくる。
その青を切り裂くように、きらきら輝く機体から白い飛行機雲が流れていた。
その光景があまりにも美しくて、そして切なくて……
我慢していた涙が一気に溢れ出てきた。
それはあたしの頰を流れ、ワンピースを濡らしていく。
三年後、どうかこの涙が嬉し涙に変わりますように。
淳太君と一緒に、新たな一歩を踏み出せますように。
ー完ー