いじめっ子には愛の鉄槌を
「あたし、もうのび華じゃないもん!
スポーツだって苦手じゃないし、お洒落だってしてる!」
「それでもお前はのび華だ。一生のび華だ」
「うるさいな、ジャイ太!!あんたなんて大嫌い!」
我ながらなんてことを言っているのだろう。
きっと淳太君はかんかんに怒って、あたしを滅多打ちにするだろう。
……昔みたいに。
だけど、ストッパーの外れたあたしは制御不能だった。
「どいて!邪魔!」
そのままドンっと淳太君を押しのけ、無理矢理家に上り込む。
そのままあたしの部屋に直行しようとした。