きみいろ~そして二人は恋をする~
しかし、それで全て丸く収まったわけではなかった。

民の目線で行っていった王子の政治力は・・・。
皮肉なことに、貴族の利権を縮小するきっかけとなった。

貴族の中で当たり前であった『慣例』が崩れることとなり、次第に不満が高まっていったのだ。

貴族たちの存在は無視できない。
しかし、貴族内にある、『慣例』が民を苦しめているのも現実であった。


水面下で、王子と貴族たちによる激しい争いが再び始まったのである。

そして、王子が帰還してから2年の月日が立ち・・。

20歳となった王子はまもなく成人を迎えようとしていた。

そして成人することは、王として戴冠することを意味している。

戴冠式まで、あと半年・・・。

恐れていたことは現実となり、血なまぐさい事件は再び起きたのだった。。
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