きみいろ~そして二人は恋をする~
治療が上手くいかなかったら・・どうするつもりだったんだろう?
それともキエルさんには策があったということなのだろうか・・・

二人の入れ替わりとという大きな秘密を知ってしまったことが、
結局、大きな弱みとなったため、結局下町のもといた場所には戻れず・・・。

王宮近くのこの場所で生活をすることとなってしまったのだ。。

とはいえ、数ある紹介先の中で、ココを選んだのはユリアの意思。

幸いなことにココは王立の孤児院。ユリアはここで住み込みで働いている。
女性が働くという環境が少ない王国内で、ここは働いた分キチンとお給金がいただける。
働く環境として、貴重な場所なのだ。

そして、小さな診療所が併設されていたため、薬剤師としての腕も十分生かせる場所で。
今のユリアには恵まれすぎる位の環境だった。

そして、ここで働くことを推薦してくれたのは、二人とキエルだったそうだ。
彼らにしてみれば、ユリアの『監視』をしやすい場所でもあったし、『守りやすい』場所でもあった。

ある意味お互い安心して過ごせる場所でもあったのだ。

そして、それ以来シェラ姫とクラウスは、ユリアの事を何かと気にかけ、時々こうして尋ねてきてくれる。

それだけではない。
シェラの治療の件で、きっかけをくれたのは彼女だあり・・。
王室治療院も、彼女の存在を無視するわけにはいかなかった。

そのため、本来ではありえないことではあるが、
彼女が希望していた図書館の閲覧権や入城を許可するといった
特典がおまけとして付いてきたのである。

これも二人とキエルのお陰ではある・・・。
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