これが愛だと気ずいた日
第1章~彼女との出会い
俺が13の時、母親が交通事故で亡くなった。

それが原因なのか親父は毎日毎晩酒を飲むようになり俺を見ては、こっちを見るな糞ガキと言っては体罰を振るうようになった

仕事もろくに行かず遂にはクビになった

親父は俺の面倒を見切れなくなって、俺を祖父の所に預けたきり顔も見せなくなって
半年がたったある日、祖父からお前のお父さんは、昨晩首を吊って死んだところをお隣さんが見つけたと言ってきた。

親父が死んだのは俺が大学2の頃だった。

それはあまりにも唐突過ぎて漠然とした様子だった俺は、考えることもやめた。
愛情なんて要らない全ていらない何もかも。

それから1年がたった大学3になったある日、俺はいつもどうりバスで通っていた。見慣れた道、人俺は全てが白黒に見えていた。

「隣いいですか?」

ふと隣から女性の声がした。周りを見るといつの間にか満員電車のようにギュウギュウになっていたので俺は仕方なく

「良いですよ」

とだけ言った

「ちょと寝坊してしまってこのバスはいつもこんなんですか?」

と言ってきたので内心めんどくせぇーなぁーとは思ったのだが知らんぷりしているのは良くないなと思ったので

「今日は近くにイベントがあるってテレビで見たのでそのせいだと思います」

「へぇーテレビなんて最近見てないからなぁー、所で君の名前は?」

話の順序が違うだろうと思ったが一応教えた

「篠田 俊哉です」

「俊哉くんか宜しくね、私は上田りりかって言います。リリカって呼んでね」

別に呼ぶ気もないし呼びたくないし、つか話しかけてくるなと、俺は内心おもっていた

そしてしばらくするとバスの運転手がマイク越しで「大阪大学前ーここで降りる方は忘れ物がないようお気おつけください」と言っているのが聞こえたので俺は降りる準備をした

リリカも俺と同じく降りる準備をしていたので大学も一緒なのかよとガッカリした。

それにきずいたリリカは、「何そのお前も俺と同じ大学なのかよガッカリめんどくせーみたいな目!!」

リリカが俺に言ったことは余りにも図星だったので

「ハハハ!!」

と久々に笑った。

何気ない会話これが初めて出会った彼女である俺はこの時彼女が抱えている不安など知るよしもなかった。








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