長男・長女の恋模様―真面目×真面目=?!?
朝4時半。
タイマーで炊いておいたご飯をおにぎりにする。
うちの双子は朝はお米じゃないと動けない。
手軽なおにぎりは、お出かけが早い時の我が家での必須アイテム。
鮭と梅干で梅は種をしっかり抜いて入れておく。
海苔を巻いたらラップに包んでおく。
それを2つずつ作ったら私の分を握って食べる。
私は1つで十分だけど、思春期成長期の双子たちは倍は食べる。
それでもモデル体型って、羨ましいかぎりよね。
ふたりの食べても太らない体質は父譲り。
私は食べたら身に付くので、年齢的にも摂生している。
腹八分目は重要である。
そんな感じでおにぎり食べたら、着替えてメイクしてと準備してる間に双子が起きてくる。
「おはよう、お姉ちゃん」
「おはよう。おにぎり握っといたから、食べるんだったら食べなさい」
ふたりの挨拶に、にっこり返しつつ洗面台へ。
ブローしてメイクもチェックする。
よし、問題なし。
部屋に戻り、ルームウェアから着替える。
ワンピースに着替えて鞄を持ち、家を出る準備をしてリビングへ。
「そろそろ行くわよ?」
私の格好を見て双子が固まった。
「お姉ちゃん、私達送ったあとデートなの?」
普段ならチュニックにデニムが多い私が綺麗めワンピース着てたら聞くわよね。
女の子ってのは目ざといのだ。