長男・長女の恋模様―真面目×真面目=?!?
顔を真っ赤にする私を嬉しそうに眺めてる悠斗さん。
思わず、口をついて出たのは恥ずかしさからだった。
「大人だってわかってるけど、悠斗さん余裕たっぷりでずるい!」
そんな私の言葉に彼はサラッと私を見つめて言った。
「僕だって余裕のふりしてるだけかもよ?」
その後私を抱えていた腕を伸ばして身体を伸ばして悠斗さんは言った。
「さて、買い物にでも出かけようか?一晩過ごして足りなかったものとかあるでしょ?」
その問いかけには、おずおずと首を縦に振って返事をする。
「それじゃあ、買い物に行こうか」
こうして午後は再びお出かけすることになった。
ランチも兼ねつつお買い物という事でやってきたのは会社側の駅に隣接する大型ショッピングモール。
各種店舗に大手スーパー。
電器屋さんにおもちゃ屋さんなど幅広く店舗が並んでいる。
歩いても行ける距離だが、荷物が増えた時のためにと悠斗さんが車を出してくれた。
そして車から降りれば手を繋いで歩き出す。
手を繋ぐことはもう当たり前になりつつあり、私もこの状態には慣れてきた。
しかも、ちゃんと歩幅を合わせてくれるし私が見ている物があればしっかり止まってくれる。
助かる面が多いのだけど、見てる物は欲しいと思われるのかすぐ買おうとするのがたまにキズ……。
長く見つめてはいけないと、カフェで軽くランチしたあと歩き出して三十分で私は悟ったのだった。
悠斗さん、雰囲気甘いのは良いけど財布まで緩めてはいけません!
そこは、私の感覚主婦ですから!
心の中で叫んだのだった。