長男・長女の恋模様―真面目×真面目=?!?

そうして、出かけて私達は互いの家が好きな手土産を購入するとランチとウィンドウショッピングを楽しんで帰宅した。

すっかり、慣れた私達はくっついて歩いていたしそれは恋人の距離だった。

それが目撃されて、軽くひと騒動起きる。
しかし、翌日のイベントに互いに気を取られていたため私達はそんな予兆には気づかずにいたのだった。

翌日。

帰国は昼過ぎの便だとのことで、軽いお茶がてら顔合わせすることになった。

有名な庭園のあるホテルディジー。
そこのカフェの個室を顔合わせ場所として予約した。

そこら辺の会場を決めたのは、悠斗さんの日頃の仕事付き合いの顔の広さにもよるものだったとか。

出来る秘書な悠斗さんは、大変優秀なので人脈も幅広いのだろう。

そう思って聞けば、今回はおじ様が会場を予約してくれたらしい。
さすが秘書室長で社長秘書である。
健一おじさんも、人脈という面では悠斗さん以上だろう。

長年社長秘書をしているのだから、懇意の店やら色々とあるのだろう。
仕事の出来る親子である。

ついたカフェの個室には、既にさくらおば様に健一おじ様、麻里花まで来ていた。
麻里花をみて驚く。
来るとは聞いていなかったのだ。
びっくりした私を見て麻里花が笑う。

「ふふ、びっくりしたよね!顔合わせだって言うから私も久しぶりに由乃ちゃん志乃ちゃんに会いたくて来ちゃった」

実に可愛いらしい笑顔で言ってのける麻里花。
まぁ、お嫁にいてても麻里花は悠斗さんの妹。
この場に居ておかしなことはない。



< 61 / 75 >

この作品をシェア

pagetop