長男・長女の恋模様―真面目×真面目=?!?
両家の父は、用意の速さに驚いたものの一緒に住み始めてるならと保証人の欄に記入してくれた。
それを確認すると、悠斗さんは届けをしまって言った。
「今日このあと帰りに立ち寄って届けを出してきます。いいでしょうか?」
両家の父は顔を見合わせ、頷きあって答えた。
「構わないよ。もう住んでるんだし、それなら早く出した方が関係もしっかりするし良いだろうからね」
そんなこんなで、私は今日金山梨乃から泉梨乃になるらしいです。
まぁ、昨日書いてた時点でこうなるのは何となく分かっていたのでそう驚かない。
真面目男子が、ケジメを付けるべく動き出したら事態はハイスピードでまとまるのである。
これが世にいうスピード婚だろうか?
判断基準が難しい気がするけれど。
お付き合いから一週間程で入籍はスピード婚で間違いはないだろう。
しかし、そんなことは誰も突っ込まない。
速さなど問題ではないのだろう。
何かが動き出す時は結構こんな感じで一気に進むこともあるものなのだろう。
当事者なんだけれど、この目まぐるしい変化に少し他人事のようになってしまった。
でも、長年の諦めかけた片想いがこんな形になってるのだから仕方ないのかもしれない。
そうして、顔合わせのあと私と悠斗さんは区役所に寄って婚姻届を提出し無事に受理された。
私は、この大安吉日に無事に泉梨乃になったのだった。