ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
なぜ、姉がそんなことを言うのか?

妹は、全く理解が出来なかった。

だけど姉と繋がっていられるのなら、そんな小さな疑問なんてどうでも良かった。

そこに姉の大きな愛があったのを知るのは、後の話。

文通が始まって、気付けば3年。

2人は、高校生になった。

そして、2人は同じ学校に入学した。

姉は北棟へ、妹は南棟へ・・・

手紙の受け渡し場所も、学校へと変わり・・・

こっそり学校で、2人の時間を共有するようなった。

決して、長くはない時間。

常に人目を気にし、秘密の時間を邪魔されないよう、必死に守っていた。

互いが互いのことを想い、求め、寄り添っていた。

< 116 / 213 >

この作品をシェア

pagetop