ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
そんな姉の変化に気付きながらも、妹は何もしてあげられなかった。

その間、きっと姉は凄く悩んでいたのだろう。

悩んで、悩んで、悩んで、遂に限界が来てしまったのだろう。

最後に、姉と会った日。

姉は「あたしは、誰?」と泣きながら、妹に答えを求めた。

だけど、妹は姉の問いに答えられなかった。

ただ姉のことを抱き締めてあげることしかできなかった。

姉は、一頻り泣くと・・・

ぐちゃぐちゃな顔で、無理に妹に笑い掛けた。

そして、最後にこんな言葉を残したんだ。

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